JSTORIES ー 東京都の小池百合子知事は、1月30日、世界の持続可能性課題の解決をテーマとするアジア最大級のスタートアップカンファレンス「SusHi Tech Tokyo 2025」 の詳細を発表した。
SusHi Tech Tokyoは、今年で3回目。主催者発表では、昨年(2日間のGlobal Startup Program)は、約4万人が参加し、約3500件のビジネスミーティングが行われた。SusHi Tech Tokyoは、海外からの参加者が多いのも特徴で、参加した434社のうち、60%が海外企業である。
「SusHi Tech Tokyo 2025」から約100日前を記念して行われたイベントTiBグローバルデーに登壇した小池都知事は、今年度のSusHi Techは過去最大となる、参加者が5万人、海外VCも500以上、ビジネスミーティングは5000以上を目指す、と表明した。
また3つの注目分野として、AI、量子、フードテックをあげ、東京がイノベーションのハブとしてゲームチェンジを起こす、ことに期待感を示した。
他にも、今年の特徴として、スタートアップ関係者だけが集まる空間ではなく、一般市民や未来を担う若者等がスタートアップやその最先端技術と触れ合う場を提供する「パブリックデイ」を新たに設けることも発表された。
発表イベントでは、英語でのピッチイベントや、トークセッションなどに加え、メディア向けに「SusHi Tech Tokyo 2025」で出展を予定している国内外のスタートアップ企業によるプレゼンテーションやデモンストレーションも行われた。
この中で、本紙編集長の前田利継氏が、台湾の国家発展委員会(NDC)が後援する国家的スタートアップブランドStartup Island TAIWAN の東京事務所共同代表として登壇した。
前田代表は、昨年度(2024年)のSusHi Tech Tokyoでは、約40社が参加し、大きな存在感を放っていた台湾から今年も多くの有望なスタートアップ企業が出展することや、台湾が以前から米シリコンバレーに進出して、NVIDIAといったユニコーン企業や、YouTube、Yahooなどといった企業に台湾人が創業者として関わっていること、多くの台湾スタートアップが日本で展開して、世界的なユニコーン企業へと成長したことなどを説明し、日本と台湾によるコラボレーションによって、東京のスタートアップエコシステムが大いに盛り上がる、とアピールした。
こうした日本でビジネスを展開する中で、世界的なユニコーン企業へと成長した台湾スタートアップの例として、バーチャルメイクやAI肌診断などでAR と AI ソリューションを提供するソフトウェア会社 Perfect Corp.(玩美移動)の磯崎順信代表取締役が登壇。
またまもなくユニコーンになれそうな有望企業(スニコーン)として、アジア最大級のオプショナルツアーを提供するオンライン旅行代理店KKDAY、自社開発のLINEマーケティングソリューションを提供するクレッシェンドラボの代表がそれぞれ登壇し、自社のビジネスをアピールした。
SusHi Tech Tokyo 2025は、2025年5月8日(木)、9日(金)、一般公開されるパブリックデーは5月10日(土)に東京ビックサイトなどで開催される。
記事:一色崇典
トップ写真:JSTORIES (Moritz Brinkhoff)
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